筋トレによってもたらされる筋肥大を始めとする効果は、成長ホルモンが起因しています。
その成長ホルモンの効果や、その他の分泌されるホルモンについて紹介していきます。
筋トレによる成長ホルモンによる様々な効果
筋トレにおける成長ホルモンやその他ホルモンは、様々な効果を体に及ぼします。
見た目だけでなく、精神的にも効果があるので、それらを把握した上で筋トレを行っていきましょう!
筋トレで分泌される成長ホルモンの3つの効果とは?
成長ホルモンの効果は、身長を伸ばすという役割以外にも、筋トレや健康に関して3つの効果があります。
筋トレに深く関係する筋肥大から、美容の脂肪燃焼効果、コミュニケーションや仕事にも関連するやる気やモチベーションに関する効果です。
それぞれを詳しく紹介していきます。
筋肉の成長を促進する
成長ホルモンは、筋トレ後の約15分後から脳下垂体から分泌されます。
その後に、体内のタンパク質の合成を促進、細胞分裂を活発させる事を命令するのです。
結果、トレーニングの約2時間後に筋肉の再合成が行われて、筋肉が効果されていきます。
脂肪分解
筋肥大と一緒に押さえておきたいのが、この脂肪分解の効果です。
脂肪の分解を促す作用があるアドレナリンと比較しても、その強さは成長ホルモンが上回ります。
体内の脂肪はトリグリセリドと言い、脂肪細胞の中に存在します。
成長ホルモンがこのトリグリセリドを分解させ、分泌から5時間も効果が持続します。
やる気が出る
成長ホルモンは、肉体のみならず精神的にも作用し、その1つがやる気や積極性の増加です。
筋トレ以外にも、この成長ホルモンは断食や絶食でも分泌を促され、筋トレ時と同様に、やる気が上がりハイになる現象が見られています。
筋トレのその他ホルモンによる効果
筋トレをすると、成長ホルモン以外にも、色々なホルモンが分泌されると同時に、人体に様々な効果を及ぼします。
特に、精神面にピックアップしたので、成長ホルモンの副次的効果として把握しておきましょう。
ストレス耐性が上がる
筋トレによるホルモンの効果として、ストレスに対する耐性が付く事も挙げられます。
肉体にあえて負荷を掛ける事で、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。
そのため、日頃の些細な精神的ストレスであれば感じ難くなります。
ホルモンバランスが整う
ホルモンバランスが乱れると、不眠や精神的不安定の原因になってしまいます。
筋トレをする事でバランスを乱すストレスの解消になり、成長ホルモンやドーパミン、アドレナリンが分泌されます。
原因の解消と各ホルモンの分泌よって、ホルモンバランスを整える事が出来ます。
しかし、過度の筋トレは、ストレスを逆に溜め込んでしまうので気を付けましょう。
筋トレで分泌されるテストステロンでモテるの?
筋トレでは成長ホルモン以外にも、男性ホルモンのテストステロンが分泌されます。
テストステロンは、実は異性からのモテに関係があり、モテフェロモンとも言われます。
科学的に実証されている訳ではないので半信半疑な方も多いかと思います
このモテの現象はどちらかというと、鍛えた体から得られる自信などや見た目の変化が大きいのではないでしょうか。
モテはあくまでも筋トレの副次的効果程度に捉えて、トレーニングを行っていって行った方が良いでしょう。
筋トレの成長ホルモンの分泌で美肌、若返る!?
成長ホルモンには、体内組織の修復力や病気への抵抗力を上げる事から、若返りホルモンとも呼ばれています。
古い細胞と新しい細胞の入れ替わりを促進するとして、成長ホルモンが関与していると言われています。
ですので、成長ホルモンが盛んに分泌されている子供の時よりも、大人になった時の方が、怪我の回復の治りが遅いのです。
年をとっても、成長ホルモンは健康で若々しくいるための1つの要素と言えます。
そのため、筋トレは継続した方が良いでしょう。
ホルモンを分泌するオススメの筋トレはスクワット
いくつもある筋トレメニューですが、成長ホルモンの分泌の効率を考えた時に、オススメなのがスクワットです。
大殿筋は体の中で一番大きい筋肉ですので、体の他の部位よりも成長ホルモンの分泌が多くなります。
また、スクワット後のホルモンが出ている状態で上半身といった他の部位をすると、通常よりも筋肉が付きやすくなります。
他のメニューも取り入れつつ、スクワットをしてみると良いでしょう。
筋トレ後はホルモンで有酸素運動の効果が倍増で痩せる!?
脳下垂体から分泌される成長ホルモンの効果には、脂肪燃焼の促進とエネルギー代謝を活発化させる効果があります。
筋トレの直後は筋繊維が傷ついており、修復のため成長ホルモンが分泌されます。
この時に、脂肪の分解も促進してくれるという形になっています。
上記の理由から、筋トレ後のジョギングやランニングなどの有酸素運動は、通常時よりも脂肪燃焼で高い効果を発揮します。
筋トレをすると男性ホルモンが出てハゲる!?
筋トレを継続すると男性ホルモンが増加し、ハゲてしまうという噂があるのではないでしょうか。
しかし、世界屈指のボディビルダーであったアーノルド・シュワルツェネッガーや、その他のボディビルダーを見るとハゲている割合は少ない事が分かります。
また、ハゲの原因とされている男性ホルモンのテストステロンは、年齢が増える毎に減っていきます。
しかし、AGAの発症率は反対に加齢と共に増加していきます。
つまり、テストステロンとハゲに相関関係がない事が分かります。
筋トレ中に摂りたいホルモンを増加させる食事&サプリメント
筋トレで分泌させる成長ホルモンを、さらに増やすサポートをしてくれる食事やサプリメントがあります。
プロテインと一緒に摂る事で、さらに筋肥大を加速させる事が出来ます。
焼肉
成長ホルモンを増加させる食事として焼肉がオススメなのは、タンパク質とアルギニンを摂取する事が出来るからです。
牛肉、豚肉、鶏肉にはそれぞれタンパク質が含まれており、筋トレにはうってつけです。
さらに鶏肉と豚肉にはアルギニンが含まれています。
アルギニンは成長ホルモンの分泌を促進させるので、牛以外にも豚や鶏をバランス良くとる事で、焼肉はさらに優れた筋トレの食事メニューになります。
豆乳
筋トレ直後には、豆乳に含まれる大豆ペプチドを摂取する事で、血中の成長ホルモン濃度を上昇させる事が出来ます。
その他にタンパク質も含まれている他、サポニンという脂肪の吸収を防ぐ効果もあります。
就寝前に摂る事で、筋肉の生成に役立つのでオススメです。
筋トレで成長ホルモンの分泌を促進する3つのサプリメント
筋トレでは、成長ホルモンの分泌が筋肥大や脂肪の現象の鍵となります。
その成長ホルモンを促進させるサプリメントがあります。
その1つのアルギニンは、人体では生成する事が出来ない必須アミノ酸です。
食べ物だとにんにく、魚介類、鶏肉などに含まれ、筋肉の増強や免疫機能強化、男性の生殖機能の改善の効果を持ちます。
グルタミンもアミノ酸のひとつで、成長ホルモンの分泌促進だけでなく、筋肉の分解も抑制してくれるのです。
シトルリンも成長ホルモンの分泌促進から疲労感軽減といった効果があります。
特にアルギニンとシトルリンは、同時に摂取することで相乗効果をもたらします。
成長ホルモンの分泌を考慮した筋トレの時間帯
筋トレにおける成長ホルモンの分泌の効果について述べてきました。
せっかくだから、その効果を最大限にしたいですよね。
そこでオススメなのが、夕食後から2~3時間頃の時間帯です。
この時間帯ですと、空腹でも満腹でもない状態ですので、筋トレもスムーズに行え、パフォーマンスを充分に発揮する事が出来ます。
また、成長ホルモンは睡眠中も分泌され、その時間帯は22~2時とされています。
筋トレで充分にパフォーマンスを発揮できる時間帯に筋トレをして、ある程度疲労を溜める事で、グッスリと睡眠時間が取れます。
筋トレと睡眠の両方で成長ホルモンを分泌させていきましょう。
筋トレの効果を最大限に引き出すアナボリックホルモン剤
筋トレの効果を最大限に引き出すとされているのが、アナボリックホルモン剤です。
これを摂取する事によって、筋肉量増加の促進や男性不妊、骨粗鬆症の効果があります。
どれほどの筋肉を増やす効果があるのかと言うと、通常行っているトレーニングの約20倍もの速度で、筋肥大を促す事が研究から分かっています。
しかし、当然副作用もあり、男性ホルモンの生成能力の低下から女性化乳房という症状が出ます。
筋肉を付けるショートカットではあります。
しかし、その後の副作用はかなり大きいので、やはり地道にトレーニングを続けていくことが賢明です。
筋トレで分泌される成長ホルモンの効果まとめ
筋トレは、筋力、筋肉量の増加以外にも分泌されるホルモンを通して、様々な効果がある事が分かったと思います。
時間帯や食事なども工夫して、成長ホルモンを上手く使っていきましょう!
また、当サイトでは、管理人も利用している筋肉サプリを紹介しています。
筋トレ・筋肉サプリを検討している方は、参考にしてください。