筋トレを行うと筋力などはアップします。
しかし、実は間違った方法で取り組むと、風邪を引き起こす原因にもなり得ます。
適切な方法で筋トレを行えば、風邪の予防に繋がるような効果を期待出来るのです。
今回は、一体どのような筋トレが風邪の原因となり、また予防になるのか詳しく解説します。
また、合わせて万が一筋トレで風邪になってしまった時の対処法もご紹介します。
筋トレと風邪の関係性は意外と複雑
筋トレは体を鍛えて強くするというイメージがあるため、風邪の予防にも繋がると考えている人は多いです。
しかし、筋トレは体を強くするため、単純に風邪の予防にもあるというわけではありません。
というのも、筋トレは風邪の予防にもなる事もあれば、実はレベルやその方法によっては風邪をひく原因となってしまうからです。
今回は、これらの筋トレはどのようにすれば風邪の原因になるのか、またどのようにすれば予防になるのかという事をテーマに色々と解説していきます。
また、合わせて筋トレで風邪をひいてしまった時の対処もご紹介します。
筋トレが風邪の原因になると言われる理由は?
筋トレが風邪をひいていしまう原因となるのは、免疫力に答えがあります。
筋トレでは肉体的、精神的にダメージが一時的に残ってしまいます。
しかし、それに対応するために、体が風邪に対しての免疫力を落としてしまうのです。
これから、なぜ筋トレなどのダメージに対応すると風邪に対しての免疫力が落ちるのか、その仕組みを解説していきます。
この仕組みを知ると風邪をひかないようにするための方法も、スムーズに理解出来るようになります。
一通り確認しておきましょう。
筋トレのダメージで風邪に対する免疫力が低下
2011年に試合のために合宿をしていたラグビー選手を対象に、健康状態が調査された事があります。
その結果、ハードなトレーニングを行っている選手のほとんどは、感染症に対しての免疫力が落ちているという事が判明しました。
トレーニングで筋肉がダメージを受けて定期的に炎症を起こすと、その炎症を次は起こさないように免疫の反応をあえて鈍くさせていたのです。
普段からハードな筋トレを行う人にも同じような反応が起き、免疫力が下がっていると考えられています。
そしてこれこそが筋トレが風邪をひく原因となる理由なのです。
一流のアスリートでも筋トレなどで風邪になる
先程は合宿中のラグビー選手を対象とした調査でしたが、実は他にもいくかの調査が行われています。
その中でも驚くべき結果が出ているのが、国際レベルの大会に出ている選手を対象に行われた調査です。
この調査は、日本オリンピック委員会が行ったもので、なんと国際大会の間のアスリートは3人に1人の確率で風邪をひいていました。
そして、これもまた普段のハードな筋トレなどに体が対応するために、免疫力の低下した事が原因だと考えられているのです。
このように、ハードな筋トレは誰にとっても、風邪の原因となってしまいます。
そのため、あまり過度な筋トレには、注意が必要だと言えるでしょう。
適度な筋トレであれば風邪をひきにくい体質になる
ここまで解説してきたように、アスリートが行うような過度な筋トレは風邪の原因になります。
しかし、適度な筋トレであれば、反対に風邪に対しての免疫力が強くなり、予防出来るようになるのです。
早速、これからなぜ適度な筋トレは風邪の予防になるのか、その理由について詳しく解説します。
合わせて適切な筋トレの目安や、風邪の予防にプラスとなる食事方法もご紹介します。
風邪の予防のために筋トレをしたい人は、チェックしておいてください。
適度な筋トレを行うと風邪を予防する細胞が活性化
人間は過度な筋トレを定期的に行うと、炎症を起こさないために免疫力を下げようとします。
しかし、適度な筋トレであれば、風邪の原因となるウイルスを倒す役割を持っているナチュラルキラー細胞が活性化されるため、風邪を予防出来るのです。
また、適度な筋トレは、日常生活で明らかに気力が出ないなどの異常が起きないレベルを目安とすると良いとされていますので、参考にしてください。
ちなみに、20分以上の軽いウォーキングでも、このナチュラルキラー細胞は活性化されます。
そのため、体力に余裕がある方は、筋トレと並行してウォーキングにも取り組むと良いでしょう。
筋トレと合わせて食事などにも気を配るとより効果的
適度な筋トレやウォーキングと並行して行うと、風邪の原因となるウイルスを倒すナチュラルキラー細胞をさらに活性化させる事が出来る習慣があります。
例えば、炭水化物や炭水化物、脂質などの栄養バランスがとれている食事や十分な睡眠などです。
他にもストレスなどをためないように好きな事に取り組んだり、笑ったりする事も効果的だと言われています。
風邪に対しての免疫力を強くしたい方は、ぜひ上記のような習慣を適度な筋トレと並行して、生活に取り入れてみてください。
筋トレで風邪をひいてしまった時の対処法
過度な筋トレをしないようにしていたりいたとしても、時には風邪をひいていしまう事はあるでしょう。
そんな時には基本的に、以下の2つの対処法があると考られます。
- 対処法1.風邪の症状に合った薬を飲む
- 対処法2.風邪が治るまで筋トレは休むようにする
これから、それぞれの対処法の内容やポイントを詳しく解説していきます。
筋トレで風邪を引いてしまった時に悪化させずに、効率よく治すためにも、念のため一度確認しておいてください。
筋トレの風邪をひいたら、症状にあった風邪薬を飲む
筋トレで風邪をひいてしまった時の第一の対処法としてあるのは、風邪薬を飲むというシンプルな方法になります。
なぜなら、筋トレが原因であっても風邪は風邪ですので、症状にあった薬を飲めばその症状を抑える事が出来ると言われているからです。
ですので、筋トレで風邪をひいてしまったら、まずは風邪の症状に合う風邪薬を飲むようにすると良いでしょう。
ただし、風邪の症状に合う風邪薬が分からなければ、安全のためにも必ず薬剤師などの専門家に相談してから飲むようにしてください。
風邪が治るまでは必ず筋トレは休む
筋トレで風邪をひいてしまった時には、風邪薬を飲んで症状が緩和したとしても、一旦は筋トレを休むようにしてください。
なぜなら、風邪薬で症状が一時的に治まっている状態で筋トレをしてしまうと、免疫力が落ちて風邪が悪化する可能性があるからです。
また、風邪薬を飲むと眠気が襲い、筋トレで怪我をしてしまうリスクも出てきます。
そういった意味でも風邪薬を飲んだ後は、風邪が治るまでは必ず筋トレは休んだ方が良いのです。
筋トレの成果がなくなるのではと心配する方もいます。
さらに、悪化させては意味がないので、必ず筋トレは休むようにしましょう。
筋トレで風邪になって1週間以上治らないなら病院へ
風邪薬を飲んで、筋トレを休んでいたのにも関わらず、風邪が1週間以上治らないなら注意が必要です。
なぜなら、その風邪のような症状の原因が、別のものから来ている可能性があるからです。
もし体に出ている異常が風邪以外のものである場合は、当然風邪薬を飲んでも効果は出ません。
さらには、長時間そのままにしておく事で、その原因となっているものが悪化する可能性も十分にあります。
そのため、もし薬を飲み、1週間休んでも風邪が治らない時は、必ず病院へ行きましょう。
筋トレと風邪のまとめ
最後に筋トレと風邪に関する情報をまとめていきます。
まず、筋トレが風邪の原因となるケースと予防になるケースの違いは、以下のようになります。
ウイルスなどへの免疫力が落ちる反応が出てしまうような過度な筋トレは、筋トレが風邪の原因になります。
また、ウイルスなどを倒す細胞が活性化され、日常に支障が出ない適度なレベルの筋トレに関しては、筋トレが風邪の予防になるというわけです。
また、筋トレと並行して、適切な食事や生活スタイルを守れば、より風邪の予防の効果を上げる事が出来ます。
余裕がある方は、取り組んでみてください。
万が一筋トレをした後に風邪を引いてしまった場合には、風邪薬を飲み、筋トレを休むという方法を試しましょう。
そして、これらの対処法を実行し、風邪が1週間以上治らなければ病院へ行くようにしてください。
以上が、筋トレと風邪に関する情報のまとめです。
ぜひ上記の情報を活用し、健康に良い筋トレに取り組んでいってください。