腕相撲はよく忘年会などのイベントで行われる事が多くあります。
しかし、男性の中にはこの腕相撲が全く強くなく、あまり勝てない事で悩んでいる人というのが案外少なくありません。
そこで今回の記事では、そのような方のために、この腕相撲で強くなるために効果的な筋トレメニューについてご紹介していきます。
また、腕相撲で強くなるための筋トレのコツや具体的な腕相撲のテクニックなども解説するので、腕相撲で強くなりたい方はぜひ参考にしてみてください。
腕相撲が弱い状態から強くなる方法として筋トレが効果的な理由
それでは、まずそもそもの話として、なぜ腕相撲で弱い状態から強くなるための方法として筋トレが有効なのか、その理由について解説します。
筋トレが有効な理由は実は簡単で、単純にイベントなどで行われる素人の間での腕相撲は、技術力やテクニックにほとんど差がないからなのです。
確かにアームレスリングでは腕相撲を1つのスポーツとしているため、力だけでは差が付かない事があります。
しかし、イベントなどで行われる腕相撲の場合は技術力を持った人はほとんどいないため、基本的には力勝負となることが多いのです。
だからこそ、その力を向上させる事が出来る筋トレが有効な方法になると言えます。
筋トレで鍛えるべき腕相撲で使う筋肉は?
それでは次に、腕相撲で使う筋肉の中で、強くなるために鍛えるべき部位についてご紹介していきましょう。
腕相撲で使う筋肉というのは、細かいものまで見ればかなりの数があります。
しかし、その中でも代表的なものに絞ると、以下の4つの筋肉です。
- 腕相撲で腕を固定し、引き込むために必要な上腕二頭筋
- 腕相撲で有利な展開に持っていくために必要な前腕屈筋群・握力
- 腕相撲で腕を状態に引きつけるのに必要な大胸筋
- 腕相撲で体を固定させるために必要な背筋
では、これから腕相撲で強くなるために、なぜそれぞれの筋肉を鍛えていくべきなのか、その理由についてより詳しく解説をしていきます。
これらの理由は、効率的な筋トレを行うためにも必要な情報なので、ここでしっかりと確認しておきましょう。
筋トレするべき腕相撲のための筋肉1.上腕二頭筋
腕相撲で強くなるために筋トレで鍛えるべき筋肉の中でも、特に重要な筋肉、それが力こぶ部分として有名な上腕二頭筋になります。
なぜこの上腕二頭筋が重要になるかと言うと、この筋肉には腕相撲で勝つために必要な動作をするからです。
腕相撲で勝つためには、使っている腕と反対側へ相手の腕を引き込む必要があります。
しかし、この上腕二頭筋はまさにこの動作を行うための筋肉になります。
また、この上腕二頭筋は腕相撲で腕が伸びて負けそうな場面から、立て直すためにも必要な筋肉なのです。
このように、上腕二頭筋は腕相撲で勝つために必要な場面で活躍する筋肉になります。
だからこそ、筋トレではこの筋肉を意識的に鍛えていく必要があるわけなのです。
筋トレするべき腕相撲のための筋肉2.前腕屈筋群・握力
腕相撲で強くなるために筋トレで鍛えるべき2つ目の筋肉は、手首にある前腕屈筋群、そしてそれに伴って鍛えられる握力です。
この前腕屈筋群・握力が筋トレで鍛えるべき筋肉になるのか、その理由は2つあります。
1つ目の理由は前腕屈筋群・握力を鍛えると相手の手首を巻き込んで、腕相撲を有利な状況へと運びやすくなるからというもの。
そして、2つ目の理由は後ほど解説するテクニックが使いやすくなるから、というものになります。
このように、前腕屈筋群というのはあまり目立たない筋肉ではありません。
しかし、腕相撲においては非常に重要な働きをするので、鍛えるべきだと言えるのです。
筋トレするべき腕相撲のための筋肉3.大胸筋
腕相撲で強くなるために筋トレで鍛えるべき3つ目の筋肉は、胸にある大胸筋です。
基本的に腕相撲で勝つためには、体を固定した状態で腕をなるべく体側に引きつけ、固定しておく必要があります。
なぜなら、腕を体側に近づけておくと、より強い力を発揮出来るようになるからです。
そして、大胸筋という筋肉は、まさにその腕を体側に引きつけて固定する働きをしてくれます。
ですので、この大胸筋も腕相撲で強くなるためには、鍛えておくべき筋肉と言えるのです。
ちなみに、大胸筋を鍛えるための筋トレでは、先程ご紹介した前腕屈筋群や握力なども同時に鍛えられます。
こういったメリットもあるので、大胸筋の筋トレは特に積極的に行うべきだと言えるでしょう。
筋トレするべき腕相撲のための筋肉4.背筋
腕相撲で強くなるために筋トレで鍛えるべき4つ目の筋肉は、背中にある背筋になります。
この背筋は腕相撲とは関係ないのではと考えている人が多いと言えます。
しかし、実はこの背筋も、腕相撲では重要な役割を持っているのです。
具体的には、この背筋は既にお話下通り、腕相撲で勝つために必要な相手の腕を引き込む動作を行う時に力を発揮します。
実際、腕相撲を1つのスポーツとして行っているアームレスラーも、この背筋の重要性を認識していて、筋トレで積極的に鍛えているほど。
そのため、腕相撲で強くなりたいのであれば、無関係に見える背筋も鍛えるべきだと言えるのです。
腕相撲で強くなるための筋トレメニュー
それでは、次に腕相撲で強くなるために、効果的な筋トレメニューについてご紹介していきましょう。
今回ご紹介するのは、以下の5つの筋トレメニューになります。
- 上腕二頭筋と前腕屈筋群が鍛えられるハンマーカール
- 前腕屈筋群を鍛える事が出来るリストカール
- 背筋と上腕二頭筋に効果的なチンニング
- 大胸筋と体幹を強くする腕立て伏せ
- 握力強化に特化しているハンドグリップ
では、早速これからそれぞれの筋トレメニューの具体的なやり方や動作のポイントについて1つ1つ解説していきます。
腕相撲が強くなる筋トレメニュー1.ハンマーカール
最初にご紹介する腕相撲が強くなる筋トレメニューは、ハンマーカールというダンベルを使った種目です。
このハンマーカールでは腕相撲で使う上腕二頭筋、そして前腕屈筋群を同時に鍛える事が出来ます。
やり方は非常に簡単で、まずは両手にダンベルを握り、親指を前方に向けてください。
そして、その手のひらの角度をキープしたまま、上腕二頭筋の力を使って肘を曲げ、伸ばす事を繰り返すだけとなります。
この種目でのポイントは、肘の位置を固定する事です。
多くの人は疲れてくると肘の位置を動かしてしまいます。
しかし、肘の位置が変わると、刺激が腕から逃げてしまい筋トレの効果が半減します。
それを避けるためにも、可能な限り肘の位置は固定した状態で動作を行うようにしてください。
ちなみに、初めから肘の位置が固定出来ないようであれば、そのダンベルが重すぎる事を意味しますので、該当するならダンベルを軽くしましょう。
腕相撲が強くなる筋トレメニュー2.リストカール
次にご紹介する腕相撲が強くなる筋トレメニューは、ハンマーカールと同様にダンベル使って行うリストカールという種目です。
この種目では手首を返すのに必要な前腕屈筋群を集中的に鍛える事が可能になります。
やり方は直立状態、もしくは座った状態でダンベルを持ち、そのまま手首を内側に返して、元に戻す動作を繰り返すだけです。
この種目におけるポイントは手首を勢い良く返さないという事。
この種目で勢い良く手首を返してしまうと、上手く筋肉に刺激が与えられず、さらに怪我のリスクも高まります。
それを防ぐためにもこの種目ではなるべくスピードは抑えて、ゆっくした動作で行うようにするのが重要になるので、ぜひ意識してみてください。
腕相撲が強くなる筋トレメニュー3.チンニング
次にご紹介する腕相撲が強くなる筋トレメニューは、ぶら下がるものがあればどこでも実行出来るチンニングという種目になります。
この種目では、背筋を中心として、他にも上腕二頭筋や前腕屈筋群、そして握力も鍛える事が可能です。
やり方については、基本的に日本語で言う所の懸垂と同じになります。
つまり、鉄棒などにぶら下がって、そのまま肘を曲げて体を上に引き上げていくのが、このチンニングの動作となるです。
この種目におけるポイントは、手幅は肩幅ほどに固定しておくという事。
一般的にチンニングは背中の筋肉をメインに鍛えるために、手幅を広めに取る事が重要とされます。
しかし、腕相撲で強くなりたいのであれば、背中だけでなく上腕二頭筋なども鍛える必要があります。
そのため、手幅はある程度狭めた方が効果的なのです。
ちなみに、チンニングで鉄棒などではなく、タオルを掛けてそれを握って行うとより効果的なので、レベルを上げたい時にはぜひ試してみてください。
腕相撲が強くなる筋トレメニュー4.腕立て伏せ
次にご紹介するのは、自宅でも実践する事が出来る筋トレメニューでもある腕立て伏せになります。
腕立て伏せでは、腕相撲で役に立つ大胸筋を集中的に鍛える事が可能です。
やり方は既にご存知の通り、腕とつま先だけで体を支え、そのまま肘を曲げ伸ばしするという動作を繰り返すのみとなります。
腕立て伏せを行う際のポイントは、腰を曲げないようにする事です。
多くの人は腕立て伏せで疲れてくると腰の位置が落ちたり、反対に上がったりしてしまう傾向にあります。
しかし、腰が曲がって、位置が変わると大胸筋への刺激が減少して効果が落ちてしまうのです。
それを防ぐためにも、腕立て伏せをする時にはなるべく腰の位置は固定するようにしましょう。
腕相撲が強くなる筋トレメニュー5.ハンドグリップ
最後にご紹介する腕相撲が強くなる筋トレメニューは、ハンドグリップです。
ハンドグリップは正式にはメニューの名前ではなく、器具の名前となります。
しかし、このハンドグリップを使うと握力を強化する事が出来ます。
やり方は簡単で、ハンドグリップを用意し、それを手のひらで握る動作を繰り返すだけです。
このハンドグリップで鍛える際のポイントは、動作のスピードに変化を付ける事にあります。
例えば、テンポよく早めの速度で握ってみたり、あえて1回握る動作に数秒かけてみたりするのです。
こうする事で握力をより効果的に鍛えられるようになるので、ぜひ一度試してみてください。
腕相撲のための筋トレのコツや注意点
ここまでは、腕相撲に効果的な筋トレメニューについて解説してきました。
次に、腕相撲のための筋トレのコツや注意点を解説していきます。
今回解説する腕相撲のための筋トレのコツや注意点は以下の2つです。
2.腕相撲のために筋トレをするなら、全ての種目において手首を意識する
では、早速それぞれのコツ・注意点について、これから1つ1つ詳しく見ていきましょう。
腕相撲のための筋トレは出来れば自宅ではなくジムでやる
腕相撲のための筋トレでより高い効果を出すための注意点、それは筋トレを出来れば自宅ではなくジムでやるようにするという事です。
既にお話していますが、腕相撲で勝てるようになるためには、原則として人よりも強い力を付ける必要があります。
それはつまり、強い力を付けるための大きな負荷が必要だという事になり、その大きな負荷というのはジムなどでしか用意出来ないのです。
ですので、もし可能であるのなら、高い負荷をかけるマシンやバーベルなどがあるジムで筋トレをすると良いでしょう。
しかし、何らかの理由でどうしてもジムに行けないのであれば、もちろん自宅でも構いません。
ただ、もし自宅で筋トレを行うのであれば、それなりの重さのダンベルやバーベルなどを購入しておく事をオススメします。
腕相撲のための筋トレは手首を意識して行う
それでは次に、腕相撲のための筋トレで効果をより高めるためのコツをご紹介します。
そのコツとは、筋トレではどの種目を行う時にも、なるべく手首を固定するような意識で行うという事。
例えば、先程ご紹介したハンマーカールを行う時に手首をしっかりと固定するように意識します。
実は、このように手首を固定させるように意識をするだけで腕相撲で必要な手首の力をさらに高める事可能になるのです。
この手首を固定させるようにするというのは、この他の筋トレでも簡単に実践出来るものになります。
ですので、腕相撲で強くなりたいなら、筋トレ中は全ての種目においてこの手首の固定というものを意識するようにしてみてください。
筋トレの成果を発揮するための腕相撲のテクニック
では最後に、筋トレで力を付けた後に効果を発揮する事が出来る腕相撲のテクニックをいくつかご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、以下の3つのテクニックです。
- 親指の上に人差し指を乗せ、力が働きやすいように握る
- 筋トレで向上させた筋力を発揮出来るかみ手
- 自分と同等、もしくはそれ以上の筋力を持つ相手に力を発揮させないトップロール
それでは早速、それぞれのテクニックの具体的なやり方について、これから1つ1つ見ていきましょう。
親指の上に人差し指を乗せるように握る
最初にご紹介する筋トレの効果を発揮するための腕相撲のテクニックはある特殊な握り方になります。
特殊とは言っても、難しい握り方をするわけではありません。
単純に相手の手を握った後に、親指の上に人差し指乗せるように握り直すだけでOKなのです。
実は腕相撲では相手よりも高い位置から力を入れるようにするだけで、相当有利になるという特徴があります。
そして、今ご紹介した人差し指を親指の上に乗せる握り方では、相手よりも高い位置から力を発揮出来るようになるのです。
このテクニックは非常に簡単なものではあります。
しかし、効果は高いので、実践の際にはぜひ試してみてくださいね。
筋トレで付けた力を出すためのかみ手
次にご紹介する筋トレの効果を発揮するための腕相撲のテクニックは、かみ手という腕相撲の世界の特殊な技術になります。
かみ手とは、簡単に説明すると手首を自分の体側へ巻き込んだ状態で、腕相撲を行うという戦い方の事です。
このかみ手という戦術の良い所は、相手とのシンプルな力比べで勝負を決められる事にあります。
ですので、相手の力よりも明らかに自分の力が強いという自信がある時には、このかみ手という戦い方をすると良いでしょう。
相手の力を出させないためのトップロール(つり手)
最後にご紹介する筋トレの効果を発揮するための腕相撲のテクニックは、トップロール(つり手)と呼ばれるかみ手とはまた違った戦う技術です。
かみ手では、既に説明したように手首を自分の体側に巻き込み戦います。
一方、このトップロープは肘を可能な限りおへその近くにおいて、そこから相手の指先を自分の体に引いてから倒しに行くのです。
イメージとしては相手の腕を釘と考えて、それを手前に引っこ抜くようにしてから、倒しに行く感じになります。
このトップロープの技術を使うと相手を力が入らない体勢にしてしまう事が可能になるので、力が強い相手でも勝てるようになるのです。
ですので、自分と同じくらいか、もしくはそれ以上の力があると判断した時には、このトップロープというテクニックを使うと良いでしょう。
筋トレと腕相撲のまとめ
今回の記事で解説してきたような正しい方法で筋トレに取り組めば、腕相撲で勝つための力を付ける事が出来ます。
そして、筋トレで強くなった時に後半で解説したテクニックを活用すれば、勝てる確率をさらに高める事も十分に可能になるのです。
もちろん、人によって腕相撲で勝てるようになるまでの時間の長さは変わります。
しかし、時間の長さは違っても、継筋トレを続けていれば、腕相撲で勝つための力は確実に向上させていく事が出来るのです。
ですので、これまで腕相撲が弱くて悩んでいた方は、ぜひこれを機に腕相撲で勝つための筋トレなどを始めてみてもらいたいと思います。