今回は、握力を強化するために効果的だと言われている筋トレの方法や、握力を鍛える事で得られるメリットなどについて解説していきます。
握力というものは筋トレをする人が集中して鍛えるものではありません。
しかし、握力は正しく強化していく事ができれば、普段取り組んでいる筋トレの効果を高めるなどのメリットが得られるようになるのです。
ですので、握力の強化に興味がある人はもちろんの事、あまり意識していなかったという人も筋トレのために、ぜひ今回の記事には一度目を通してみてもらいたいと思います。
握力を強化すると筋トレがより効果的になる
筋トレに取り組んでいく中では、握力というものはあまり重要視される事はありません。
しかし、実際はその握力をしっかりと強化していく事で実は筋トレに良い効果を与える事があるのです。
そこで今回は、なぜ握力を鍛えると筋トレに効果的なのか、その理由と具体的な握力の鍛える方法論についてご紹介いたします。
特に筋トレで重たい重量を扱っている人にとっては役に立つ情報になりますので、該当する方は是非参考にしてみてください。
筋トレで握力を鍛えるメリット
それではまず始めに、筋トレで握力を鍛えておくメリットについてご紹介します。
筋トレで握力を鍛えておく事で得られるメリットは主に以下の2つです。
- 握力がもたなくなるなどの筋トレへ悪影響を防ぐ事が出来る
- 握力補助などの道具を使わなくてもよくなる
メリットの数としては少ないのですが、筋トレに与える効果は大きいのです。
という事で、早速これからそれぞれのメリットについてより詳しく見ていきましょう。
筋トレで握力がもたない状況に陥るのを防ぐ事が出来る
握力を鍛えておく事で得られる1つ目のメリットは、筋トレの途中で握力がもたなくなるという状況を予防できる事にあります。
実はどのような筋トレの種目であっても、重たい重量を使っていたりすると握力がもたない状況になってしまって、それが原因で筋トレができなくなる事があるのです。
これは特に筋トレの中級者から上級者によくある悩みになります。
しかし、握力を別で強化しておく事で、握力がもたない事による筋トレへの悪影響を予防する事が出来るようになるのです。
そうすれば、握力を気にする事無く筋トレに集中して取り組む事ができるようになり、大きな結果が得られるようになります。
このような理由があるからこそ、筋トレをする人は握力を鍛えておくと良いと言えるのです。
筋トレで握力補助を使う必要がなくなる
上記でご紹介したように筋トレの経験を積めば積むほど、握力が問題となる事が多いのです。
そして、そのような状況に陥った時によく利用されるのが握力補助のツールになります。
この握力補助のツールというのは、その名の通り握力をあまり使わなくても済むようにするツールの事です。
確かにこの握力補助のツールには補助の効果はあるのですが、それ以外のデメリットが大きくなります。
例えば、握力補助のツールが壊れたら高い費用を支払って買い換える必要が出てきたり、握力補助を使う事で握力が落ちる事があったりなどです。
このようにデメリットもある握力補助のツールですが、握力を鍛えておけば当然使う必要がなくなります。
そして、それはつまり上記のデメリットを無くせるという事なので、これも1つの大きなメリットになると言えるのです。
握力を強化するのに効果的な5つの筋トレ方法
それでは次に、実際に握力を強化するのに効果的な筋トレ方法についてご紹介しましょう。
今回はご紹介するのは、以下の5つの筋トレ法になります。
- 定番の握力強化法ハンドグリップ
- 様々な角度から刺激を与えられるパワーボール
- 筋トレの仕上げに実践できるリストカール
- 忘れがちな指を開く力を鍛えるフィンガーバンド
- 入浴中に実践できるウォーターグリップ
では早速、これからそれぞれの筋トレ方法の具体的なやり方と、実践していく上でのポイントについて合わせて解説していきます。
握力強化の筋トレ法その1.ハンドグリップ
握力強化の筋トレ方法は数多くありますが、その中でも最も定番の方法として知られているのがこのハンドグリップを使った筋トレ法です。
ハンドグリップとは握力強化の器具の名前で、使用法は開いているグリップを握って閉じるだけのシンプルなものとなっています。
このハンドグリップの良いところは今説明したように使い方が非常にシンプルで、かつモノを閉じるという実践的な動作をしているところです。
ただ、このハンドグリップにはそろそろ強度というものがあり、自分に合った強度のものを選んで使わないと効果的に握力を鍛えられませんので注意が必要となります。
ちなみに強度の目安としては現在の握力の70%から80%ほど(回数なら10回から15回で限界が来る強度)が適切になりますので是非参考にしてください。
握力強化の筋トレ法その2.パワーボール
次にご紹介する効果的な握力の筋トレ方法は、パワーボールを使ったものになります。
パワーボールとはハンドグリップと同じように握力を強化する事を目的として作られた筋トレの道具です。
このパワーボールの中には、ローターという小さなボールが入っており、それを手首の力を使って回転する事で握力に必要な筋肉を鍛えられるようになっています。
ちなみにパワーボールを上手く回転させるためには、ある程度の練習をしなければいけません。
しかし、その効果は極めて高く、握力が必要なプロの野球選手などの利用している事が多いので、興味があれば一度使ってみると良いでしょう。
握力強化の筋トレ法その3.リストカール
握力を強くしたいと考えている人の中には、パワーグリップやパワーボールなどといった握力強化専用の道具を使いたくないと言う人もいます。
そのような人にオススメなのが、このリストカールという筋トレ方法です。
リストカールとはリスト(手首)をカール(曲げる)という動作を行う筋トレの方法で、ダンベルやバーベルなどがあれば、実践できるようになっています。
そのため、このリストカールはジムなどでメインの筋トレを行った後の仕上げとして取り組む事が可能なのです。
そのため握力強化の道具を使いたくないという人は、このリストカールという方法を採用してみる事をオススメします。
握力強化の筋トレ法その4.フィンガーバンド
握力の強化と聞くと、一般的には手を閉じる動作をしなければいけないというイメージされます。
確かに握力を強化するためには手を閉じる動作が重要なのですが、それと同じくらい大事なのが手を開く動作なのです。
握る力に必要な筋肉というのは手を閉じる動作だけでなく、手を開く動作でも鍛えないとその力を最大限にまで聞き出す事ができないから、というのが理由になります。
そして、その重要な手を開く動作を鍛える事ができるのは、このフィンガーバンドと言う専用の筋トレ道具なのです。
フィンガーバンドとは、幅の広い輪ゴムのようなものでそのゴムの中に指を閉じた状態で入れて、ゴムの締め付ける力の対抗して開くように使います。
多くの人には使われていませんが、本当に握力を強化したいのであれば、このフィンガーバンドも使った方が良いでしょう。
握力強化の筋トレ法その5.ウォーターグリップ
最後にご紹介する握力強化の筋トレ方法はウォーターグリップという方法です。
ウォーターグリップとは、水の中に手を入れて、そこで手を閉じたり開いたりする動作を繰り返す筋トレ方法になります。
このウォーターグリップの良いところは、何と言っても入浴中に握力を鍛えられるというところです。
日本では文化的に入浴をする方は多いと思いますが、その入浴時間で握力を鍛えられるので、忙しい人でもこの方法なら問題なく取り組む事が可能になります。
また特別な道具も必要としないので、お手軽に握力を鍛えたいならこのウォーターグリップを活用してみると良いでしょう。
握力を筋トレで鍛える際のポイントや注意点
ここまでは握力を鍛える事で得られるメリットや実際の握力強化方法について解説してきました。
しかし、握力を鍛えていく上では、さらに学んでおく必要がある情報があるのです。
それは、握力を筋トレで鍛えていく上でのポイントと注意点の2つの情報にになります。
なぜなら、握力を鍛える上でのポイントや注意点を知らなければ、筋トレをしたとして思ったような成果が得られなかったり、怪我をしてしまう可能性があるからです。
そこで、これからこの2つの重要な情報について詳しく解説していきますので、実際に握力強化の取り組みをする前にチェックしておくようにしましょう。
握力の筋トレはできるだけ毎日行うようにする
では最初に握力の筋トレを行う上でのポイントについてご紹介します。
握力の筋トレを行う上でのポイントは、なるべく毎日行うようにするという事です。
一般的な筋トレでは筋肉を成長させるために毎日ではなく、休みを取りながらおこなうべきだと言われていますが、握力は例外になります。
なぜなら、握力に必要な前腕の筋肉はふくらはぎや腹筋などの筋肉と同様に回復力が高いため、毎日行っても問題無いからなのです。
そのため、なるべく早く高い効果を得るためにも、握力はできるだけ高い頻度で鍛えるようにする事をオススメします。
握力の筋トレで腱鞘炎になったら筋トレを中止する
上記で握力の筋トレはなるべく高い頻度で行うべきだと解説しましたが、握力のトレーニングを高頻度でしていると、ある問題が起こる事もあります。
例えば、腱鞘炎や筋肉の痛みなどといった事です。
このような問題が起きたら、握力の筋トレは必ず中止するようにしてください。
早く成果を得たいからと痛みを我慢しながら無理をして筋トレを続けると症状が悪化し、より大きな問題が起こる事もあります。
そのため、握力の強化に取り組んでいる時に、何かしらの異常が発生したら握力の筋トレを中止し、治ってから再開するようにしましょう。
握力と筋トレのまとめ
今回の記事で解説してきましたように、握力はしっかりと鍛えておく事で、より効果的な筋トレに取り組む事ができるようになります。
また、握力補助のためのツールを購入する費用などを抑えられたりするなどのメリットも期待できるのです。
もちろん、握力を強化していく上で腱鞘炎などになってしまう可能性も0ではありません。
しかし、そのような可能性があったとしても得られるものは大きなものなので、握力強化の取り組みをする価値は十分にあると言えるのです。
ですので、これまで握力不足が原因で筋トレに集中出来なかったりしていた方には、ぜひ上記の情報を参考に握力の強化をしていってもらいたいと思います。