自分は運動神経が悪いから筋肉も付かないに違いない。
そんな風に考えてしまっている人はいませんか?
それはとてももったいない、間違った考え方だと言えるのです。
筋肉を鍛え、成長させるのには、実は運動神経が悪い人ほど有利という説があります。
これは単なる迷信ではなく、それなりに論理的な根拠があるのです。
今回は、運動神経と筋肉の関係について解説していきます。
筋肉は正しくアプローチすれば、誰でも確実に成長するのです。
運動神経が悪い人ほど筋トレをすべき!
運動神経が悪い人は、体を動かす事に対して苦手意識が強いケースが多いと言えます。
学生時代の嫌な記憶がトラウマになっている人もいますよね。
ですが、体育の成績と筋トレの向き不向きは、全く別ものであると認識しなくてはいけません。
運動神経が悪く、体をあまり鍛えた事のない人には「伸びしろ」がたっぷりあります。
そして、運動神経が良くスポーツ万能だった人よりも、筋肉が発達しやすい可能性すらあるのです。
運動神経が悪い人ほど、本当は筋トレをすべきなんですね。
これまでのスポーツが苦手という意識は、一旦全て捨て去ってください。
実は運動神経が悪い人の方が筋肉が付きやすい
「運動神経が悪い人の方が筋トレは有利」「筋肉が付きやすい」
少しにわかに信じられないという人も多いかもしれませんが、これは事実です。
運動神経が悪い人というのは、効率的な体を動かす事が出来ません。
複数の筋肉や関節を上手く調和させる事が下手だとも言えます。
実はこの点が筋トレでは、大きなプラスに働く可能性があるのです。
一体どういう意味なのか。
もう少し詳しく解説していきましょう。
運動神経が悪い人が筋肉を付けやすい理由とは?
運動神経が悪いという言い方も、ちょっと酷いかもしれませんね。
しかし、運動神経がイマイチな人の方が、筋トレ効率が良いのは事実なんです。
筋トレというのは、ターゲットとなる筋肉「だけ」に集中して、負荷を掛ける必要があります。
負荷が色々な筋肉や関節に分散してしまうと、ウエイトは確かに楽に動かせるかもしれません。
ただ、筋肉への刺激はぼやけてしまうわけです。
ある意味、正しい筋トレというのは、「非効率的な動き」こそ正解という事になります。
運動神経の悪い人は、自然と非効率的な動きをしてしまいます。
そのため、かえって筋肉にピンポイントで刺激を入れられるわけです。
ただし、あまりにも運動神経が悪過ぎると、今度は怪我のリスクが高いフォームで筋トレしてしまうケースも考えられます。
ですから、フォームが正しいかどうかは必ず確認しながら、トレーニングしなくてはいけません。
運動神経がいい人は筋肉が付きにくい?
運動神経が悪い人が筋肉が付きやすいという意味の逆で、運動神経の良い人は筋肉が付きにくいという一面もあります。
運動神経のいい人は、最適な効率でダンベルやバーベルを動かす事が出来るからです。
言い換えれば、様々な筋肉に負荷を分散する事が自然と出来るという意味になります。
ですが、運動神経が悪い人の方が筋肉が付きやすいという事の説明の中でも書いた通り、これでは狙った筋肉をピンポイント刺激する事が出来ません。
運動神経のいい人は、丁寧に丁寧にウエイトの負荷を感じながら、トレーニングする必要があります。
慣れれば問題ありませんが、最初の時点でとにかく重いウエイトを扱ってやろうと意気込んでしまうと、間違ったフォームで固まってしまう恐れがあるのです。
運動神経の悪い人のように、怪我に繋がるリスクは低いかもしれません。
しかし、これもは決して良い事ではありません。
運動神経の良し悪しに関係なく筋肉を付けよう
理想としては、やはり運動神経の良し悪しに関係なく筋肉を付ける事です。
繰り返しになりますが、これには正しいフォームで丁寧に筋トレをするのが一番と言えます。
正しいフォームが固まってしまえさえすれば、基本的には運動神経の良し悪しは関係なくなるのです。
むしろ、運動神経のいい人は上級者テクニックである「チーティング」を上手く使えるケースが多いと言えます。
そのため、将来的には有利になるかもしれません。
いずれにせよ、他のスポーツ競技とは違って、運動神経が悪い人でもしっかり成長出来るのが筋トレの良い点と言えます。
そして、ガンガン鍛えて立派なマッチョになってしまえば、どれだけ運動神経が悪くても多くの人から憧れと尊敬の視線を浴びる事が出来るのです。
運動神経支配を高めると筋力がアップする
運動神経支配という言葉をご存知でしょうか。
筋肉は神経からの信号を受けて動いています。
一つの神経がどれだけ多くの筋繊維に対して、同時に正確に信号を送る事が出来るか。
強い筋力を発揮するには、この点が極めて重要なのです。
一つの神経と、それに従う筋繊維の束をモーターユニットと呼びます。
そして、モーターユニットの効率化を進める事を「神経系の強化」と言うのです。
この神経系の強化の方法や、筋肥大を目的とした筋トレとの違いについて解説していきましょう。
この違いが分かれば、より効率的にトレーニングを行う事が出来るのです。
運動神経支配を高める筋トレ方法
運動神経支配を高めるためには、「1回限界で挙げられる重量」で筋トレする事が重要です。
もしくは、最低でも2回〜3回しか動かせないような重い重量ですね。
運動神経系強化のためのトレーニングは、回数はほとんど問題ではありません。
運動神経支配は、あくまでも「一回で強い力を発揮するために機能する」ものだからです。
軽い重量で何回トレーニングしても、なかなか運動神経支配は強まらないと言えます。
この点を勘違いしていると、例えばベンチプレスやスクワット、デッドリフトなどのパワーリフティング種目での記録がいつまでたっても伸びません。
後述する筋肥大のためのトレーニングと適宜入れ替えたり、組み合わせたりしながら筋トレは進めていくべきです。
「神経支配強化は回数より重さ!」この点を絶対に忘れないようにしましょう。
筋肥大トレーニングと運動神経支配トレーニングの違い
筋肥大のためのトレーニングは、運動神経支配強化のトレーニングとはそのやり方が違います。
筋肥大のためには、重量と回数のバランスが重要になるのです。
つまり、一回あたりの強い刺激だけでなく、トレーニング全体のボリュームも関係してくるわけですね。
一般的な筋トレは、「10回を3セット」とよく言われます。
これは正に筋肥大のための最大公約数的なボリュームを示しています。
具体的には上腕二頭筋であれば、20回前後で限界となる重量をインターバル長めで3セット行うのがベストです。
また、スクワットやデッドリフトについては、上級者は5回を5セット実施するケースが多くなります。
筋肉のサイズや遅筋・速筋の比率などによって、ベストな回数は違うのです。
しかし、いずれにせよ、1セット2回〜3回しか動作を行わない神経系強化のトレーニングとは異なると言えます。
筋肥大と運動神経支配のトレーニングを、それぞれ数ヶ月や数週間毎に入れ替えながら実施すると、両方が効率よく成長するのです。
運動神経と筋肉のまとめ
運動神経がいい方が、筋トレも上手く行えるのかと言えば実はそうとは限らないという点について、ご理解頂けたかと思います。
筋トレは単純なようで奥が深いのです。
正しいフォームで、正しく筋肉に効かす事が出来ているのかを丁寧に確認しなくてはなりません。
また、運動神経支配の強化を怠ると、今は順調に筋力が発達している人でも、早晩、壁にぶつかってしまう事でしょう。
筋肥大と運動神経支配のトレーニングは似て非なるものです。
どちらもバランス良く実施しなくてはいけません。
そうすれば、最大筋力も筋肉のサイズも、両方がぐんぐん成長することでしょう。
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