筋トレと痛風

筋トレは痛風の予防になるという主張もあります。
しかし、反対の痛風の原因になるという主張の方が有力だと言えます。

なぜなら、筋トレには痛風の原因となるような理由がいくつも存在しているからです。
今回は、その筋トレという行為がなぜ痛風の原因となると考えられているのか、という理由について詳しく解説していきます。

また、同時に趣味などの目的があって筋トレを続けていきたい人が取り組める痛風の予防方法などについても解説します。



筋トレは痛風の原因となると考えられている

インターネット上や書籍などで筋トレと痛風の関係性について調べると、筋トレは痛風の予防になるという主張があったり、反対に原因になるという主張もあります。
しかし、痛風が発症してしまう原因について詳しく理解していくと、筋トレは痛風の原因になるという主張が正しいという事が分かるのです。

今回はまさにそのなぜ筋トレが痛風の原因になるのか、という理由について詳しく解説します。
また、併せて筋トレで痛風を発症させないための予防方法についても解説します。

痛風が心配な方は、ぜひチェックしておいてください。

筋トレが痛風の原因になる3つの理由

筋トレが痛風の原因になる3つの理由

筋トレという行為がなぜ痛風の原因になるのか、その理由は大きく分けて次のような3つのものがあると考えられます。

  • 筋トレのための食事内容はプリン体が多い食材が豊富な傾向にある
  • 筋トレにおける高い負荷は、体内で尿酸を生成させる
  • 筋トレという運動は痛風の原因となる尿酸の排出を邪魔する

それでは早速これから各理由について詳しく解説していきます。
それぞれの理由について深く理解しておく事は、痛風を予防するために必要な事でもあります。

ここでしっかりと確認しておくようにしましょう。

筋トレのための食事には痛風の原因となるプリン体が多い

筋トレの効果を高めると考えられている食事の内容というのは、一般的にタンパク質が豊富な肉類や魚類などがオススメされています。
しかし、その肉類や魚類には、痛風と強い関連性があると考えられている尿酸を作る材料となるプリン体が豊富に含まれているのです。

そのため、そのプリン体が豊富に含まれている材料を多く使う食事内容を継続していく事で、結果的に尿酸値が高まります。
そして、痛風を発症してしまうと考えられます。

ちなみに、魚類の中では特に干物などに、このプリン体が豊富に含まれているという事が分かっています。
そのため、普段からよく食べている方は、注意した方が良いでしょう。

筋トレでの高い負荷は痛風の原因になる尿酸を生成させる

筋トレでは、通常ジムに設置してあるマシンやバーベル・ダンベルを使って行います。
そのため、体や筋肉に対して大きな負担が掛かります。

しかし、残念な事にその大きな負担というのが引き金となって、体内で痛風の原因となる尿酸をより多く生成されるようになるのです。
なぜかと言うと、これは筋肉の構造の1つでもあるのですが、筋肉に大きな負担が掛かり筋繊維が破壊されると、尿酸を生成するようになっています。

また、筋トレで筋肉を使う際には、エネルギーとしてATPというものが使われます。
そのエネルギーが使われるという事でも尿酸が生成されるのです。

以上のような理由があるため、筋トレで体や筋肉に大きな負担を掛けると痛風になると一般的には考えられています。

筋トレという運動は尿酸の排出を邪魔する

体の中に痛風の原因となると考えられている尿酸が発生したとしても、通常であれば尿酸は自然と体の外へと排出されます。
そのため、痛風が発症する事はありません。

ところが、筋トレという高い強度の運動を行うと、その尿酸が体の外にスムーズに排出されないようになってしまいます。
筋トレなどの高い強度の運動では、筋肉に乳酸が溜まってしまいます。

しかし、その乳酸が尿酸を排出するのを邪魔する作用があるというのが主な理由です。
また、筋トレで汗を流す事によって、体内の水分量が減るのと同時に尿酸の濃度が増えてしまう事も排出がスムーズにいかなくなる原因となります。

そして、当然尿酸が体の外に出なければ、体の中に溜まっていってしまいます。
結果的に痛風が発症してしまう事もあると考えられているわけです。

ちなみに、これらの理由で実際に痛風になるアスリートもいると言われています。
説としては信頼度の高いものだと言えるでしょう。

筋トレで痛風にならないために出来る予防方法

筋トレで痛風にならないために出来る予防方法

ここまで解説してきたように筋トレという行為が痛風の原因になる事がある事が分かったとしても、筋トレを辞めたくないという人もいます。
そんな方にオススメしたいのが、痛風にならないための予防方法を実践するという事です。

では、具体的にどのような予防方法があるのかというと、主なものは以下の3つとなります。

  • 食事内容を痛風対策のものへと改善する
  • 水分量が減ってしまわないようにこまめに水分補給をする
  • プロテインの種類にも注意する

それでは早速、それぞれの予防方法の詳しい内容について解説していきます。
痛風になりたくない人は、しっかりと確認しておいてください。

筋トレ後の酒を止め、食事を痛風対策のものへ改善する

筋トレの効果を高めようと過剰な量の肉類や魚類を中心とした食事内容では、痛風と関連のある尿酸値が上がってしまいます。
そのため、痛風を予防したいのであれば、その食事内容を痛風の対策にもなるものへと変更する必要があるのです。

では、具体的にどのような食事内容に変えれば良いのかと言うと、まず大事なのは肉類や魚類を過剰に食べ過ぎないという事になります。
また、尿酸を体の外へ出す能力を高める効果があると期待されている玄米やオートミール、蕎麦や根菜類などのGI値が低い食材を積極的に摂るというのも重要です。

細かい食事のポイントなら他にもあります。
しかし、この2つだけでも非常に大きな効果が期待出来ますので、まずはこの2つから取り組んでみてください。

ちなみに、αリポ酸というサプリメントも同様に尿酸を排出する能力が高まると期待されているます。
そのため、余裕があれば食事と一緒に摂取すると良いでしょう。

筋トレの最中には尿酸値を上げないために水を多く飲む

先ほど解説した通り、筋トレで汗を流し過ぎてしまい、体内の水分量が低下してしまうと尿酸の濃度が高くなり外にスムーズに排出出来なくなります。
すると、尿酸の濃度がより高くなっていき、痛風となってしまうリスクも比例するように高くなっていくのです。

そして、それを予防したいのであれば、原因となる体内の水分量を低下させない方法、つまり細かい水分の摂取が効果的な方法となります。
では、具体的にどのように水分を摂取していけば良いのかと言うと、基本的には喉が乾くと感じる前の段階から水分を少しずつ補給するのが良いでしょう。

なぜなら、喉が渇いていると感じた時には、実は既に体の中の水分量が低下してしまっていて、尿酸の濃度も高くなっていると考えられるからです。
ですので、筋トレの最中は喉が渇く前の段階で、積極的に水分を取るようにする事をオススメいたします。

筋トレのためのプロテインは種類に注意する

筋トレに取り組んでいる人の多くは、筋トレ後の栄養確保の手段としてプロテインを飲んでいると言われています。
しかし、そのプロテインの種類によっては、実は痛風の原因ともなるプリン体が豊富に含まれているものがあります。

そのため、予防したいのであれば注意が必要なのです。
具体的に、どのような種類のプロテインにプリン体が豊富に含まれているのかと言うと、大豆が原料のソイプロテインと呼ばれるものになります。

その他のホエイプロテインやカゼインプロテインなどはプリン体がほぼ0なので、心配する必要はありません。
しかし、ソイプロテインには、100gあたり約170mgのプリン体が含まれていると言われているのです。

1日のプリン体の摂取目安量の上限は400mgです。
しかし、ソイプロテインを飲み過ぎてしまうと、この数字を超えてしまう事もあります。

ですので、痛風を予防したい方はソイプロテイン以外のプロテインにするか、もしくはソイプロテインの飲む量に注意すると良いでしょう。

筋トレで痛風発作が起きた場合はどうする?

筋トレで痛風発作が起きた場合はどうすれば良い

筋トレで痛風にならないための予防方法を実践していたとしても、痛風になってしまう可能性というのはゼロではありません。
そのため、万が一痛風になってしまった時の対処法についても、筋トレを行うのであれば知っておいた方が良いでしょう。

では、具体的にどのような対処法があるとかというと、基本的には以下の2つとなります。

  • どのような理由であれ筋トレ自体を中止する
  • 筋トレの中止後は病院で専門の治療を受ける
  • 筋トレの中止後は病院で専門の治療を受ける

それでは、これから各対処法の詳しい内容について解説をしていきます。

痛風発作が起きたら筋トレを中止する

万が一痛風になってしまった時、一番初めに出来る対処方法としてあるのが、筋トレを中止するという事です。
中には痛風発作が起きてしまったとしても、筋トレの効果を無駄にしないために無理をしてでも筋トレを続ける人がいると言われています。

しかし、痛風発作が起きてしまった後に無理をして筋トレを続けるのは絶対にしてはいけません。
なぜなら、無理をして筋トレをしてしまうと、痛風の症状がより悪化したり、痛風の痛みが原因で注意力が低下し、怪我をしてしまうなどのリスクが高まってしているからです。

そのため、どのような理由があったとしても、痛風発作が起きたら筋トレをまずは中止するようにしてください。

筋トレの中止後、病院で治療を受ける

痛風発作が起きて筋トレを中止した次に出来る対処法は、病院などの医療機関に行って専門の治療を受けるという事です。
もちろん、痛風発作の痛みでなかなか病院に行く事すら出来ない事もあります。

しかし、時間が経って痛みが少しでも落ち着いたら、なるべく早く病院に行くようにしてください。
なぜ医療機関での治療がお勧め出来るのかと言うと、それは当然何をしないよりも効果的に痛風を治療していけるからです。

また、薬を処方してもらう事により、痛風発作の痛みを軽減出来るというメリットもあります。
そのため、痛みが治まったら早めに病院に行くようにしましょう。

筋トレと痛風のまとめ

筋トレと痛風のまとめ

ここまで解説してきたように筋トレという行為には様々な理由があって、痛風の原因となると考えられています。
しかし、筋トレというものは趣味として行っている人もいます。

また、体の健康にとって良い影響もあるのも事実です。
そのため、痛風の原因になるからと言って、無理をして筋トレを辞める必要はありません。

ただ、何も考えずに筋トレをしていると、痛風になるリスクが高くなっている事もあるのです。
ですので、気になる方は今回紹介したような情報を参考に、しっかりと予防した上で筋トレを続けていく事をオススメします。

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筋トレの際には、ぜひ活用してみてください。


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