過去に一度筋肉を鍛えた経験のある人は、しばらくトレーニングをサボっていたとしても簡単に筋肉を復活させる事が出来る。
このような話しは多くの人が耳にした事があると思いますが、果たして事実なのでしょうか。
実は筋肉には「記憶」があるのです。
こんな事言うと「いやいやそんな馬鹿な。」「都市伝説だろう。」そう思う人も多いかと思います。
今回は、一度失われた筋肉が復活する仕組みや、その効果的な方法について解説していきます。
過去に運動経験や筋トレの経験のある人には、ぜひ読んで頂きたい内容です。
筋肉が復活する仕組みはマッスルメモリーにあり
日頃、筋トレやフィットネスに関する情報に接している方の場合、「マッスルメモリー」という言葉を聞いた事もあるかもしれませんね。
マッスルメモリーとは、正に「筋肉の記憶」のこと。
例え今は失われていたとしても、過去に成長した事のある部位の筋肉は、しっかりとその事を覚えているものなのです。
その証拠に筋トレ経験の無い人と、過去に筋トレ経験のある人、両方にトレーニングを実施した場合、明らかに過去に経験のある人の方が成長が早いのです。
実験の結果、これは筋トレの「上手さ」といったテクニカルな問題ではありませんでした。
つまり、筋肉がまるで「過去の自分に戻ろう」としているかのような反応を見せたというわけです。
衰えた筋肉を復活させるための方法
失われてしまった筋肉を復活させるための正しい方法。
それは、やっぱり「筋トレ」だと言えます。
かつてどのような競技で鍛えていようが、基本的には筋肉は筋トレによって復活させる事が出来るのです。
陸上の短距離ランナーだった人も、レスリングの選手だった人も、かつてと同じ競技を実施する必要はありません。
特定競技のスキルは回復しません。
しかし、あくまでも筋肉・筋力という観点で言えば、筋トレによる方法が最も的確で、必要となる時間も短くて済むのです。
筋肉が復活する仕組みと理由とは
筋肉に適切な刺激を与え、そこに十分な栄養と休息を加える事で筋肉は太く発達していきます。
逆に、筋肉に一定以上の期間なんの刺激も与えなかったり、栄養が不足してしまうと徐々に筋肉は細くなってしまうわけです。
筋肉というのは発達する過程において、細胞の中に新しい「核」を作ります。
この核の数が多ければ多いほど、筋肉がトレーニングに反応しやすい状態と言えます。
しかし、実はこの核は一度増えてしまうと、その後ほとんど減る事はないのです。
つまり、外見的に筋肉が失われてしまったように見えても、細胞にある核は常に筋肉復活のためにトレーニングの再開を待ち構えている状態と言えます。
筋肉細胞の中の「核」の存在によって、筋肉は素早く復活する事が出来るのです。
筋トレだけじゃ筋肉は復活しない?
筋トレを再開すると筋肉は、いよいよ復活のためにそのサイズを大きくしようと動きだします。
しかし、この時に必要となる筋肉の材料が体内に存在しなければ、筋肉増強は難しくなるのです。
その材料とはタンパク質であり、それを分解したアミノ酸を指します。
筋肉を一から増強する場合も、過去に持っていた筋肉を復活させる場合も、結局は筋トレだけでは片手落ちです。
やはり、栄養をちゃんと摂らなければ、筋肉は増えないのだと覚えておきましょう。
筋肉復活に必要な知識!どのくらいで衰える?
そもそも筋肉は、どのくらいの時間放置してしまうと衰えるのでしょうか。
高齢者のように、男性ホルモンが若者と比べて著しく減少している場合は別として、「鍛えた期間の倍の年月」放っておくと鍛えた分については全て失われてしまう。
という意見が多いようです。
ある程度の個人差はあります。
ただ、半年間掛けて付けた筋肉は、その後1年間トレーニングをサボるとほとんど無くなってしまうという事ですね。
ちなみに、失われるスピードが速いのは、主に下半身の筋肉となっています。
腕や肩の筋肉は、比較的維持されやすいという意見も多く聞かれます。
筋肉の復活に必要となる期間とは?
一年かけてつけた筋肉も、その倍の期間つまり二年放置すれば、ほとんどが失われてしまうという事は前述した通りです。
では、今度はその失われてしまった筋肉を元のレベルに戻すには、どの位の期間が必要となるのでしょうか。
これはあくまでも正しい筋トレと正しい栄養摂取をきちんと毎日心がけた場合ですが、おおよそ当初の半分の期間。
上の例で言えば半年もあれば、ほぼほぼ筋肉を復活させる事が出来ます。
また、下半身の筋肉は減少するスピードが速いという説明もしました。
しかし、筋トレを再開した場合は逆に脚部の筋肉は、復活するスピードも速いのです。
下半身の筋肉は落ちるのも増えるのも速いと言えます。
大きな筋肉は早く復活する!
人間の体にある筋肉は機能もサイズも様々です。
それら多くの筋肉を、復活するスピードの違いという観点から見てみると、筋肉のサイズによってタイプを分別出来るという事が分かります。
復活する速度が早いのは、脚の筋肉や広背筋、大胸筋といった大きな筋肉です。
これは一つの動作に対して稼働する筋肉量が多いため効果的に筋肉を刺激する事が出来るからなんですね。
大きな筋肉が復活すると、それに付随している小さな筋肉に対してもより強い刺激を与えるトレーニングが実施出来ます。
ですから、筋肉を復活させる際には、まずは大筋群を狙い、その後に腕や肩、ふくらはぎといった筋肉を鍛えると良いでしょう。
筋肉の復活のまとめ
過去に成長した経験のある筋肉は、その細胞内に「核」を数多く保持し続けています。
そのため、復活のスピードが早いのだという事をご理解頂けたと思います。
そして、小さな筋肉よりも大きな筋肉の方が、より復活のスピードが早いと言えます。
まずは、大胸筋や背筋、脚部の筋肉を優先的に鍛えた方が効率的です。
もちろん、筋肉を発達させるには、筋トレだけではなく栄養も重要なのは間違いありません。
素早く復活しようとする筋肉の足を引っ張らないようにするためにも、特にタンパク質については、多め(体重の2倍のグラム数以上)を毎日摂取するよう心がけましょう。
過去に体を鍛えた経験のある人は、目に見えぬ大きなチャンスを持っているのです。
是非、改めてトレーニングを再開するきっかけにして頂ければと思います。
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筋トレの際には、ぜひ参考にしてみてください。